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◆It's small MY world◆

ちっちゃいけど、大事な私の世界。

2024'04.20.Sat
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2007'02.26.Mon
IMG_0040.JPG        IMG_0002.JPG


私は被差別部落で生まれ育った。
 

差別は、今でも根強く残ってる。
うっとうしいぐらいに。

私ぐらいの若い世代でも、それは同じ。
「部落の人間だから」という理由で結婚や付き合いを反対されることなんて、「またか」っていうぐらいザラにある。
「え?ほんまに?」ってよく言われるけど、ほんまによくある。
私も「あのへん、こわいよなー」とか言われたり、出身校を言って変な顔されることぐらいはよくある。
中学のときは、学校の壁に「エッタの学校」とか、書かれてたこともあった。
 
私は、保育所のときから、人権学習とかやってきたわりに、
ほんとの意味では、あんまり問題意識を持っていなかったと思う。
「しょーもないことするヤツもおるなぁ」ぐらいに思ってた。
 
でも、今になってわかるのは、そういう一見ささいな偏見や差別が、
重なって、個人の中や人間関係の間で、増幅して、大きくなって、
結婚差別や就職差別のような、人の人生を変える大きな差別になる。
 
その差別は、人をズタズタにするのだということ。
傷つけて、打ちのめして、自信を失わせたり、
人の絆を断ち切ってしまったり、ときには命を奪うこともある。
 
 
* * * * * * * * * *
 
 
「そんなん、部落がどうやこうやって言われても"だから何ですか?"って言うたらええやん」
 
って、いう人もいてる。
確かに、"だから何ですか?"っていう話や。
その人自身とは、関係ないねんから。
 
でも、言われた人がみんなそんなに強いわけじゃない。
言われた人間がどう受け取るか。
つまり、「マイノリティがどう差別を乗り越えるか」ってことも大切なことやし、考えないとあかんけど、
そもそも差別がないという状況がベストなわけで。
 
傷ついてる人に「そんなことで傷つくなよ」っていうことに何か意味があるんかな。
(でもマイノリティも内から変わる必要はあると思うけど)
 
 
* * * * * * * * * *

私は、部落で生まれて、部落で育って、嫌だと思ったことは今まで一度もない。
そういうふうに、育ててもらった。
親と、地域がそうやって育ててくれた。
 
というか、部落であるとか、そんなこと以前に尊重して育ててもらったからかな。
親とか身内もやし、地域で、「私らはあんたが好きやで」っていう愛情を感じながら大きくなったからか。
 
部落の実態をなんとか変えようとするムーヴメントから、できた制度もいっぱいある。
たとえば教科書の無償とか、奨学金制度がそう。
 
だから私は、自分の地元を、人がつながることで、何かを生み出せるムラにしたいし、
地元から、社会の矛盾に気付ける賢さや、人を支えられる強さや優しさを持てる人がどんどん出たらええなあって思う。
 
 
地元を変えることから、社会を変えることがしたいなあって、思う。
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2007'02.20.Tue
わかったことがある。



去年の10月から、私は21世紀人権政経塾に行っている。

その中で、差別をなくすための施策を行政へどう働きかけていくのかとか、
どういうふうに世の中を読み解いていくのかを学んでる。

参加しながらずっと釈然としなかったのは、それよりも自分が何を目指すか、どう生きていくのか。
講師の人たちのそういう根っこの部分が分からんねんけど!ってずっと思ってた。
てかなんで運動やってんのやろ、ってずっと思っていて。
なんというか、「うわべをなでてる感じ」がずっとあった。
本質が見えなくて、組織の中にいながら、不信感があった。


でもなんとなくわかった。
その人たちは、もう1つ上の次元にいてるんやな。


「部落差別をなくしたい」っていう、シンプルな思い。
部落解放運動をやる理由なんて、
それがあれば十分で、それ以上でもそれ以下でもなかったんやな。


反差別っていうのは別に差別者をつぶしていくことじゃない。
差別のない社会、人と人がいたずらに傷つけあわない社会をどうつくっていくのか。
そのためにどう人を育てるか。どう企業や行政を動かすか。
そのための、創造的なムーヴメントやねんなぁ。

私がずっと考えてきた、差別の問題は「生き方の問題」「非差別」という個の視点。
そのもう一歩先に、「社会」という枠を変えようという、もっと大きな「反差別」の視野がある。

組織のだめなところは変えればいい。というか、変えなあかん。
外から意見いうのもアリやけど、それではなかなか組織は変わらない。
組織のために運動するんじゃないけど、組織はやっぱり目的への近道や。
個人でやること、気の合う仲間でやることはいつでもできる。
組織でやりながら、組織を変えようとしながらでも、それはできるしなあ。


だから自分が動こう。
だから私は政経塾で、動くための方法と変えるための力を学ぼう。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

*21世紀人権政経塾
差別のない社会をつくるための実践的に使える法律、経済、行政など社会の様々な仕組みを学ぶ。
部落解放同盟大阪府蓮が主催している。私は第2期。
http://www.hrn.gr.jp/hep21/index.html
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HN:
たけだみどり
年齢:
38
性別:
女性
誕生日:
1985/10/22
自己紹介:
大阪で生まれ育ち、19歳の誕生日にピースボートで地球一周の旅に出る。世界がグンと広がって自分自身のことも見えてきた。
帰国後本業の学生に戻り、たぶん2009年度は教師になると思います。

今やってることは、
「部落解放運動をはじめ、じんけんに関わること」
「COREをはじめ、教育に関わること」

土の人と仲良しでいたい風の人です。

テーマは、
「人権」
「地域」
「オルタナティブな教育」

● やりたいこと ●
マイノリティの子どもたちと、そこに関わる大人たちのために、オルタナティブ教育を広めたい。
教育を通してやさしくて自由なコミュニティをたくさんつくりたい。
が、まずは学校現場に入ります。

● 行ったことのある国 ●
タイ
アメリカ
フィリピン
ベトナム
シンガポール
セイシェル
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南アフリカ
ナミビア
ブラジル
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チリ
イースター島
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ニュージーランド
オーストラリア
パプアニューギニア
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● 行きたい国 ●
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インドネシア(バリ島)
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● 好きなもの・こと ●
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