◆It's small MY world◆
ちっちゃいけど、大事な私の世界。
きょうは、光(弟)の卒業式でした。
正直あんまり行く気はなかったんやけど、おとんが行けないということで代わりに行くことにした。
私の母校は人権教育っていうのを力入れてやってる中学校で、
卒業式には「答辞」ぢゃなくて、「門出の決意」という卒業生数人の代表挨拶がある。
マイノリティだったりいろんな立場の生徒が、自分のルーツや家族、仲間への思いを語っていく。
苦しかったこと、つらかったこと、うれしかったこと。
それから、これから自分がどう生きていくのかという決意表明。
門出の決意、あれはほんまの意味での「立場宣言」やなあ。
これまでの立場宣言っていうのは、「私は部落出身や」「在日やねん」とかそういう感じで、
私はけっこう「とってつけたみたいやなー」とか、思ってきたんやけど。
今日の門出の決意は、自分は部落やとか、在日やとかいうことを宣言するのではなくて、
「私にはこんなルーツがある。こんなことを経験した。感じた。
だから私は~~するねん」っていう、
自分がどの立場に立って、何を大事に生きていきたいのかっていう、そういう宣言やった。
私も中学の卒業式で門出の決意を読んだ。
自分がした時は、文章を考えることとか、伝えたいことをどうやって言うか、みたいなことに一生懸命でそこまで意味が理解できてなかったなあ。
まあ、そのときは別にそんなん理解できなくてええねんけど。笑
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私は光や、光の友達の門出の決意を聞いていて、
私が今、教育を志して、いろいろ活動をしたり、教師になって「こんなことを大切にしたい」って思っていることが、ここには、常にこわれそうな状態でやけど、ちゃんとあるんやなあって思えた。
もうひとつ、光の学年には障害を持った子が3人いて、
その子たちも、友達にフォローされながら、卒業証書を受けとって。
ちゃんと地域で生きてる。
「ああ、私のルーツも、目指すものも、ここにある」って。
そう思ったら、なんか涙出た。
一人ひとりを大切にしたい、差別に抵抗したい、もっと幸せな社会にしたい。
こうやって書いたらちょっと薄っぺらく見えてしまうけど、私の目指すもの。
そして、私がこんなふうに思う背景に、母校での思い出や経験がある。
今日の卒業式は、私はなんかうれしかった。
行ってよかった。
http://www.minpaku.ac.jp/
むっちゃおもしろかった。モアイがおった。
アジア、とかアフリカ、オセアニア・・・という感じで地域別にわかれてて、
それぞれ歴史だとか道具だとか祭祀用のものだとか、いろいろ展示されてました。
地域別に分かれてたけど、特に先住民文化は、どこの先住民文化もどこかしら似てる気がするなあ。
それは地球一周してるときにも思った。
南米の先住民のアートと、ポリネシア(タヒチのマオヒ、ニュージーのマオリ)の先住民のアートが似てたり、
あと、マオリの村へ行ったときに思ったのは、「あ、アイヌと似てる」っていうコト。
みんぱくで展示をみたら、やっぱりマオリはそもそもユーラシア大陸から渡ってきたのだとか。
「それで似てるんやー!!」と1人で興奮&ナットク。
あとね、あとね、やっぱり私オーストラリアのアボリジニーのアートがめっちゃ好きやって思った。ちょーーかっこいいよ。どんなふうに生まれたのかとか、ちゃんと調べてみよ。
(ちなみにアボリジニーっていうのはラテン語圏の「先住民」という意味の言葉。
だから南米の先住民も日本のアイヌもアボリジニー。
オーストラリアの先住民だけを指す言葉はなくて、
現地では部族名で呼ぶ。ex,クーリー族)
言葉も素敵です。
(あら、みんぱくの話じゃなくなってるわ)
「部落やから」「在日やから」「障害者やから」「同性愛者やから」
差別されるんじゃない。
いじめと一緒。理由は何でもええねんね。
「あいつ性格わるい」とかっていじめるやん。
実際いやな感じの人やったとして、なんでそれがいじめる理由になるねん。
レッテルを口実に、差別を許す社会の仕組みがあるから、差別がある。
黙っていても差別はなくならんし、
隠してても楽にはなられへん。
別に、みんなカミングアウトしろ、とか全然思えへんけどね。
差別は、今でも根強く残ってる。
うっとうしいぐらいに。
私ぐらいの若い世代でも、それは同じ。
「部落の人間だから」という理由で結婚や付き合いを反対されることなんて、「またか」っていうぐらいザラにある。
「え?ほんまに?」ってよく言われるけど、ほんまによくある。
私は、部落で生まれて、部落で育って、嫌だと思ったことは今まで一度もない。
そういうふうに、育ててもらった。
去年の10月から、私は21世紀人権政経塾に行っている。
その中で、差別をなくすための施策を行政へどう働きかけていくのかとか、
どういうふうに世の中を読み解いていくのかを学んでる。
参加しながらずっと釈然としなかったのは、それよりも自分が何を目指すか、どう生きていくのか。
講師の人たちのそういう根っこの部分が分からんねんけど!ってずっと思ってた。
てかなんで運動やってんのやろ、ってずっと思っていて。
なんというか、「うわべをなでてる感じ」がずっとあった。
本質が見えなくて、組織の中にいながら、不信感があった。
でもなんとなくわかった。
その人たちは、もう1つ上の次元にいてるんやな。
「部落差別をなくしたい」っていう、シンプルな思い。
部落解放運動をやる理由なんて、
それがあれば十分で、それ以上でもそれ以下でもなかったんやな。
反差別っていうのは別に差別者をつぶしていくことじゃない。
差別のない社会、人と人がいたずらに傷つけあわない社会をどうつくっていくのか。
そのためにどう人を育てるか。どう企業や行政を動かすか。
そのための、創造的なムーヴメントやねんなぁ。
私がずっと考えてきた、差別の問題は「生き方の問題」「非差別」という個の視点。
そのもう一歩先に、「社会」という枠を変えようという、もっと大きな「反差別」の視野がある。
組織のだめなところは変えればいい。というか、変えなあかん。
外から意見いうのもアリやけど、それではなかなか組織は変わらない。
組織のために運動するんじゃないけど、組織はやっぱり目的への近道や。
個人でやること、気の合う仲間でやることはいつでもできる。
組織でやりながら、組織を変えようとしながらでも、それはできるしなあ。
だから自分が動こう。
だから私は政経塾で、動くための方法と変えるための力を学ぼう。
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*21世紀人権政経塾
差別のない社会をつくるための実践的に使える法律、経済、行政など社会の様々な仕組みを学ぶ。
部落解放同盟大阪府蓮が主催している。私は第2期。
http://www.hrn.gr.jp/hep21/index.html
帰国後本業の学生に戻り、たぶん2009年度は教師になると思います。
今やってることは、
「部落解放運動をはじめ、じんけんに関わること」
「COREをはじめ、教育に関わること」
土の人と仲良しでいたい風の人です。
テーマは、
「人権」
「地域」
「オルタナティブな教育」
● やりたいこと ●
マイノリティの子どもたちと、そこに関わる大人たちのために、オルタナティブ教育を広めたい。
教育を通してやさしくて自由なコミュニティをたくさんつくりたい。
が、まずは学校現場に入ります。
● 行ったことのある国 ●
タイ
アメリカ
フィリピン
ベトナム
シンガポール
セイシェル
ケニア
南アフリカ
ナミビア
ブラジル
アルゼンチン
チリ
イースター島
タヒチ
ニュージーランド
オーストラリア
パプアニューギニア
モンゴル
● 行きたい国 ●
フィンランド
デンマーク
インドネシア(バリ島)
キューバ
エジプト
ネパール
● 好きなもの・こと ●
ユニとコスモ(飼ってる猫)
沖縄、星を見ること、紅茶、お味噌汁
旅行、1人で映画、かすうどん
寝ること、日本酒(特に酔鯨)
エスニックテイストの雑貨
マンゴーとかの南国フルーツ