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◆It's small MY world◆

ちっちゃいけど、大事な私の世界。

2024'05.21.Tue
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2007'03.15.Thu

58759883_151.jpg

きょうは、光(弟)の卒業式でした。
正直あんまり行く気はなかったんやけど、おとんが行けないということで代わりに行くことにした。

私の母校は人権教育っていうのを力入れてやってる中学校で、
卒業式には「答辞」ぢゃなくて、「門出の決意」という卒業生数人の代表挨拶がある。
マイノリティだったりいろんな立場の生徒が、自分のルーツや家族、仲間への思いを語っていく。
苦しかったこと、つらかったこと、うれしかったこと。
それから、これから自分がどう生きていくのかという決意表明。

門出の決意、あれはほんまの意味での「立場宣言」やなあ。
これまでの立場宣言っていうのは、「私は部落出身や」「在日やねん」とかそういう感じで、
私はけっこう「とってつけたみたいやなー」とか、思ってきたんやけど。
今日の門出の決意は、自分は部落やとか、在日やとかいうことを宣言するのではなくて、
「私にはこんなルーツがある。こんなことを経験した。感じた。
だから私は~~するねん」
っていう、
自分がどの立場に立って、何を大事に生きていきたいのかっていう、そういう宣言やった。

私も中学の卒業式で門出の決意を読んだ。
自分がした時は、文章を考えることとか、伝えたいことをどうやって言うか、みたいなことに一生懸命でそこまで意味が理解できてなかったなあ。
まあ、そのときは別にそんなん理解できなくてええねんけど。笑

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

私は光や、光の友達の門出の決意を聞いていて、
私が今、教育を志して、いろいろ活動をしたり、教師になって「こんなことを大切にしたい」って思っていることが、ここには、常にこわれそうな状態でやけど、ちゃんとあるんやなあって思えた。

もうひとつ、光の学年には障害を持った子が3人いて、
その子たちも、友達にフォローされながら、卒業証書を受けとって。
ちゃんと地域で生きてる。

「ああ、私のルーツも、目指すものも、ここにある」って。

そう思ったら、なんか涙出た。

一人ひとりを大切にしたい、差別に抵抗したい、もっと幸せな社会にしたい。

こうやって書いたらちょっと薄っぺらく見えてしまうけど、私の目指すもの。
そして、私がこんなふうに思う背景に、母校での思い出や経験がある。

今日の卒業式は、私はなんかうれしかった。

行ってよかった。

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2007'03.05.Mon
こないだ万博にある、「国立民族学博物館」に行ってきた。
http://www.minpaku.ac.jp/

むっちゃおもしろかった。モアイがおった。


moai.JPG


アジア、とかアフリカ、オセアニア・・・という感じで地域別にわかれてて、
それぞれ歴史だとか道具だとか祭祀用のものだとか、いろいろ展示されてました。
地域別に分かれてたけど、特に先住民文化は、どこの先住民文化もどこかしら似てる気がするなあ。
それは地球一周してるときにも思った。
南米の先住民のアートと、ポリネシア(タヒチのマオヒ、ニュージーのマオリ)の先住民のアートが似てたり、
あと、マオリの村へ行ったときに思ったのは、「あ、アイヌと似てる」っていうコト。
みんぱくで展示をみたら、やっぱりマオリはそもそもユーラシア大陸から渡ってきたのだとか。

「それで似てるんやー!!」と1人で興奮&ナットク。


DSCF0211.JPG  dc47a4d6jpeg
 


あとね、あとね、やっぱり私オーストラリアのアボリジニーのアートがめっちゃ好きやって思った。ちょーーかっこいいよ。どんなふうに生まれたのかとか、ちゃんと調べてみよ。

(ちなみにアボリジニーっていうのはラテン語圏の「先住民」という意味の言葉。
 だから南米の先住民も日本のアイヌもアボリジニー。
 オーストラリアの先住民だけを指す言葉はなくて、
 現地では部族名で呼ぶ。ex,クーリー族)


paint.JPG
 

言葉も素敵です。
マオリ語はニュージーランドのことを「アオテアロア(白い雲のたなびく大地)」って言ったり。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
私が先住民文化に惹かれるのは、たぶん、抑圧されながらも守り続けてきたものやからやと思ふ。
ピースボートでアオテアロアを訪れたとき、マオリの村と、学校に入らせてもらえた。
マオリは、ずっと抑圧されてきて、同化政策のせいでほとんどの人がマオリ語を話せないという状況やった。
 
アイデンティティの破壊。
 
マオリは立ち上がった。運動して、政府を動かした。
マオリの学校は、公費で運営されてる。
「政府が奪ったものを取り戻すのに、政府が金を出すのは当たり前。」(マオリの女性談)
うーん、強い。
 
自分たちの言葉を取り返して、今では多くの子どもたちはマオリ語を話せる。
ただ、悲しいことに、その子たちの親でマオリ語を話せる人はほとんどいない。
 
それでも、マオリたちは自分のルーツに誇りを持っているようで、かっこよかったよ。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
ニュージーは今では多文化共生の国として、けっこう有名になってきた。
もちろん全部◎なわけじゃなくって、問題もあるやろうけど、
でも、そういう誰もに住みやすい国になってきた背景には、マオリたちのムーヴメントはすごく大きい。
 
「マイノリティが社会を変える」
 
っていうのが夢じゃないんやなあって、実感した瞬間やった。
 
 
 
で、私には何ができるんか、やな。
(あら、みんぱくの話じゃなくなってるわ)
2007'02.27.Tue

「部落やから」「在日やから」「障害者やから」「同性愛者やから」

差別されるんじゃない。


いじめと一緒。理由は何でもええねんね。
「あいつ性格わるい」とかっていじめるやん。
実際いやな感じの人やったとして、なんでそれがいじめる理由になるねん。

レッテルを口実に、差別を許す社会の仕組みがあるから、差別がある。


黙っていても差別はなくならんし、
隠してても楽にはなられへん。

別に、みんなカミングアウトしろ、とか全然思えへんけどね。

2007'02.26.Mon
IMG_0040.JPG        IMG_0002.JPG


私は被差別部落で生まれ育った。
 

差別は、今でも根強く残ってる。
うっとうしいぐらいに。

私ぐらいの若い世代でも、それは同じ。
「部落の人間だから」という理由で結婚や付き合いを反対されることなんて、「またか」っていうぐらいザラにある。
「え?ほんまに?」ってよく言われるけど、ほんまによくある。
私も「あのへん、こわいよなー」とか言われたり、出身校を言って変な顔されることぐらいはよくある。
中学のときは、学校の壁に「エッタの学校」とか、書かれてたこともあった。
 
私は、保育所のときから、人権学習とかやってきたわりに、
ほんとの意味では、あんまり問題意識を持っていなかったと思う。
「しょーもないことするヤツもおるなぁ」ぐらいに思ってた。
 
でも、今になってわかるのは、そういう一見ささいな偏見や差別が、
重なって、個人の中や人間関係の間で、増幅して、大きくなって、
結婚差別や就職差別のような、人の人生を変える大きな差別になる。
 
その差別は、人をズタズタにするのだということ。
傷つけて、打ちのめして、自信を失わせたり、
人の絆を断ち切ってしまったり、ときには命を奪うこともある。
 
 
* * * * * * * * * *
 
 
「そんなん、部落がどうやこうやって言われても"だから何ですか?"って言うたらええやん」
 
って、いう人もいてる。
確かに、"だから何ですか?"っていう話や。
その人自身とは、関係ないねんから。
 
でも、言われた人がみんなそんなに強いわけじゃない。
言われた人間がどう受け取るか。
つまり、「マイノリティがどう差別を乗り越えるか」ってことも大切なことやし、考えないとあかんけど、
そもそも差別がないという状況がベストなわけで。
 
傷ついてる人に「そんなことで傷つくなよ」っていうことに何か意味があるんかな。
(でもマイノリティも内から変わる必要はあると思うけど)
 
 
* * * * * * * * * *

私は、部落で生まれて、部落で育って、嫌だと思ったことは今まで一度もない。
そういうふうに、育ててもらった。
親と、地域がそうやって育ててくれた。
 
というか、部落であるとか、そんなこと以前に尊重して育ててもらったからかな。
親とか身内もやし、地域で、「私らはあんたが好きやで」っていう愛情を感じながら大きくなったからか。
 
部落の実態をなんとか変えようとするムーヴメントから、できた制度もいっぱいある。
たとえば教科書の無償とか、奨学金制度がそう。
 
だから私は、自分の地元を、人がつながることで、何かを生み出せるムラにしたいし、
地元から、社会の矛盾に気付ける賢さや、人を支えられる強さや優しさを持てる人がどんどん出たらええなあって思う。
 
 
地元を変えることから、社会を変えることがしたいなあって、思う。
2007'02.20.Tue
わかったことがある。



去年の10月から、私は21世紀人権政経塾に行っている。

その中で、差別をなくすための施策を行政へどう働きかけていくのかとか、
どういうふうに世の中を読み解いていくのかを学んでる。

参加しながらずっと釈然としなかったのは、それよりも自分が何を目指すか、どう生きていくのか。
講師の人たちのそういう根っこの部分が分からんねんけど!ってずっと思ってた。
てかなんで運動やってんのやろ、ってずっと思っていて。
なんというか、「うわべをなでてる感じ」がずっとあった。
本質が見えなくて、組織の中にいながら、不信感があった。


でもなんとなくわかった。
その人たちは、もう1つ上の次元にいてるんやな。


「部落差別をなくしたい」っていう、シンプルな思い。
部落解放運動をやる理由なんて、
それがあれば十分で、それ以上でもそれ以下でもなかったんやな。


反差別っていうのは別に差別者をつぶしていくことじゃない。
差別のない社会、人と人がいたずらに傷つけあわない社会をどうつくっていくのか。
そのためにどう人を育てるか。どう企業や行政を動かすか。
そのための、創造的なムーヴメントやねんなぁ。

私がずっと考えてきた、差別の問題は「生き方の問題」「非差別」という個の視点。
そのもう一歩先に、「社会」という枠を変えようという、もっと大きな「反差別」の視野がある。

組織のだめなところは変えればいい。というか、変えなあかん。
外から意見いうのもアリやけど、それではなかなか組織は変わらない。
組織のために運動するんじゃないけど、組織はやっぱり目的への近道や。
個人でやること、気の合う仲間でやることはいつでもできる。
組織でやりながら、組織を変えようとしながらでも、それはできるしなあ。


だから自分が動こう。
だから私は政経塾で、動くための方法と変えるための力を学ぼう。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

*21世紀人権政経塾
差別のない社会をつくるための実践的に使える法律、経済、行政など社会の様々な仕組みを学ぶ。
部落解放同盟大阪府蓮が主催している。私は第2期。
http://www.hrn.gr.jp/hep21/index.html
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HN:
たけだみどり
年齢:
38
性別:
女性
誕生日:
1985/10/22
自己紹介:
大阪で生まれ育ち、19歳の誕生日にピースボートで地球一周の旅に出る。世界がグンと広がって自分自身のことも見えてきた。
帰国後本業の学生に戻り、たぶん2009年度は教師になると思います。

今やってることは、
「部落解放運動をはじめ、じんけんに関わること」
「COREをはじめ、教育に関わること」

土の人と仲良しでいたい風の人です。

テーマは、
「人権」
「地域」
「オルタナティブな教育」

● やりたいこと ●
マイノリティの子どもたちと、そこに関わる大人たちのために、オルタナティブ教育を広めたい。
教育を通してやさしくて自由なコミュニティをたくさんつくりたい。
が、まずは学校現場に入ります。

● 行ったことのある国 ●
タイ
アメリカ
フィリピン
ベトナム
シンガポール
セイシェル
ケニア
南アフリカ
ナミビア
ブラジル
アルゼンチン
チリ
イースター島
タヒチ
ニュージーランド
オーストラリア
パプアニューギニア
モンゴル

● 行きたい国 ●
フィンランド
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● 好きなもの・こと ●
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